店舗デザインレポート|京都総合観光案内所|公共サービス|7.使用木材

京都総合観光案内所(京なび)和を感じさせる案内カウンター

木材サンプル

2010年1月29日、施工を担当するウエタニさんから、京都総合観光案内所で使用する木材のサンプルが届きました。

京都府産の無垢材を使用する京都総合観光案内所の案内カウンターの天板

今回、京都府知事から「木などはできるだけ京都府産材を使用してほしい。」とご要望がありました。
そこで、ウエタニさんから京都府森林組合連合会に連絡頂き、打ち合せの結果、杉の無垢材を使用することになりました。
当初、京都議定書の事もあり、是非「間伐材」を使おうと思い、打ち合せを続けていたのですが、間伐材の性質上、什器やカウンター天板に使用するのは不向きという結果となりました。
理由は、大きくは以下の点でした。

  1. 材の含水率が30%と高く、加工後、そり、割れが生じる
    通常の家具材は、10から15%程度
  2. 材の大きさが小さい(細い)
    無垢材としても、家具には使用しにくい

これらの問題は十分予想していて、何とかクリア出来ないか検討を重ねたのですが、最終的に、一般什器などに使用可能な「杉の無垢材」を使用することに決まりました。
わずかでも「地球の為に貢献出来る!」と思ったのですが、残念でした。
京都府森林組合連合会さまでも、間伐材は扱われています。
河川・公園等の事業や、造園・園芸用としては使用は可能との事ですので、そのような工事がある際には、是非検討して頂ければと思います。

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