店舗デザインレポート|南地千房 心斎橋|飲食|大阪市|5.カウンター完成とデザインコンセプト

南地千房心斎橋店、メラメラ揺れる炎を記号化した赤い菱形

店舗デザイン担当プロジェクトの経過のリポート。
大阪の飲食店「南地千房 心斎橋店」

2011年7月30日、いよいよ工事も終盤です。

南地千房心斎橋店、テントとサインが取り付けられ、塗装の完了した工事中のファサード
テントとサインが取り付けられ、塗装の完了した工事中のファサード

ファサードにはサインが付き、テント生地も張り替えられました。
自動ドアのサッシも木目調のダイノックシートが貼られました。
自動ドアのガラスには、「菱形」の格子模様にカットされたシートが貼られました。

南地千房心斎橋店、カウンターバックとフードカバーに菱形のレリーフを設置
カウンターバックとフードカバーに菱形のレリーフを設置されました

カウンター上の垂れ壁とカウンターバックの壁にも、「菱形」の格子模様が貼られました。
この菱形のパーツは、前回の記事で納品されていたものです。
これは、今回のショップのコンセプトとなる意匠です。

南地千房心斎橋店、テーブル席コーナーを囲う菱形のパーテーション
テーブル席コーナーを囲う菱形のパーテーション

テーブル席を囲うパーテーションも、同様に「菱形」の格子に囲まれます。
この菱形の格子は、通路側は木の仕上げで、客席側は、赤の塗装となっています。

空間デザインコンセプト

「千房 心斎橋」の空間デザインのコンセプトについて、お話したいと思います。

お好み焼き・鉄板焼きは、「熱い鉄板を囲んで食材を焼き、食する」のが、基本のスタイルです。
これは、人類が火を使い始めた頃から続く「食事」のプリミティブなシーンかと思います。

南地千房心斎橋店、火を囲んで食事をするデザインコンセプトイメージイラスト
火を囲んで食事をするイメージ

「火を囲んで皆で食する」そのシンボルは「炎」です。
その「炎」のメラメラ揺れるイメージを記号化したのが、横長の「赤い菱形」です。

南地千房心斎橋店、デザインコンセプトでシンボルとしたメラメラ揺れる炎を記号化した赤い菱形
デザインコンセプトでシンボルとしたメラメラ揺れる炎を記号化した赤い菱形

不定形の「炎」からー揺れているような網状の曲線ー菱形と、シンプルなかたちを導き出しました。
「炎」に囲まれて食する。
千房でのお食事がより楽しいものになればと願ってデザインしました。

只今のBGM “Pinocchio” Nefertiti / Miles Davis

南地千房心斎橋 店舗デザイン関連記事

南地千房心斎橋 次の店舗デザインレポート

南地千房心斎橋 前回の店舗デザインレポート

南地千房心斎橋 オープンのお知らせ

千房イクスピアリ 店舗デザイン実績事例写真

NEWSに戻る

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です